2007年12月06日 (木曜日)

日々 あたしはね、ただ狭い世界にいるのが嫌だったのよ

ケラ監督による映画の公開がまもなくっつーことで
オーケンの「グミ・チョコ」を読んでたりします。

漫画版もちょっと見たけど、あれはあれで別のものだね。

初版出たあたりに立ち読みした記憶があったんですが
ちゃんと読んでなくて。

後にオーケン自身が「自伝的小説」であることを
否定するコメントを出しているんだけど

舞台は場所から特定するにどう考えても田柄高校だしw
(チョコ編の冒頭でかなり詳細な位置が書かれている)
学校さぼってチャリで下赤塚に行き大仏を見た、って、
オレかよ!なエピソードあり、
ケンゾーの家は中野(おそらく野方近辺)だし
バンドはどんどん実名で出てくるし
懐かしい映画館(もう今はなくなりましたなあ)もたくさん出てくるし
印象的なバスを追っかけるシーン、その道は豊島園通りだし
練馬駅の踏切は最近高架になってやっと「開かず」じゃなくなったけど

自分が青春時代(笑)を同じようにチャリで過ごしたエリアが舞台で
クラスのみんなとは違う!ってなんか思い込んでた
こっ恥ずかしい青春ノイローゼっぷりや
かといって何かできたのか?(実際にはボクは派手にやらかしたんだけど)とか
仲間と酒と音楽とタバコと映画(いくつかいけないものが混じっている)とか
 

私が17歳だったのは1993年のことでしたが
あー、「夏の日の1993」でおなじみの1993年ですなあ。
Jリーグが発足し、何となくしらけムードなノリが流行り
ビーイング系サウンドが世に蔓延し、ドリカムは現象と呼ばれ
何だか、今にして思えばつまんない時代であった。

そんな中、ひょんなことから学校に同じニオイのする仲間を見つけ出し
下北にライヴを見に行ったり古着屋巡りをしたり
池袋WAVEでアナログ盤を買ったり
P'パルコの開店時は並んだり
歳をごまかしてクラブに潜入したり
小劇場の芝居にはまったり

そんで、もしかしたら今んとこ人生最大規模じゃね?ってほど
あっというまに大きな恋をして
あっというまに大きく散ったのも17歳。

読み進めてるうちに変なシンクロ感を覚える。

まだ途中までしか読んでないから
そのあとに待つ結構急展開なストーリーは追えていないのであれだけど。
 

あたしにはやりたいことがあるんだ、と言い残して
やりたいこと、が災いして自分の意思に反しながらも学校を去るはめになる。

全速力で、チャリを盗んでまでバスを追いかけてきた主人公に
餞別代わりに学校からパクったサボテンを「あげる」と渡して
お別れのセンチメンタルついでに
愛の言葉なんかを期待するものの、期待通りの台詞は聞けなくて
業を煮やして「じゃあね」と踏切の向こうに消えて行く。
 

たぶん近い将来、どっかのタイミングで
このシーンのこともシンクロ気分で思いだすことになるのだろう。


とりあえず、公開されたらワシノは観に行ってみようと思うわけだよ。
 

ちなみに、余談ではありますが:
オーケンの習ってた社会の先生と
私の習ってた社会の先生は
偶然にも同一人物だったりするんですってよ。

映画『グミ・チョコレート・パイン』公式サイト

01:31 [カテゴリ: 日々] [ BBS ]
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