2005年11月11日 (金曜日)

日々 アートとデザインと、世界の終わり

某SNSで『アートとデザインは何が違うの?』というトピが盛り上がっておいでの様子。

そんなん、学校で10年前にディスカッションした、使い古しのネタだよ、なんて思う人はたくさんいるんだろうけど、どの時代にも10代後半の青春な若者というのは、おそらく人類が滅亡するまでは限りなく存在する訳で。永遠の19歳たちはそんなことに悩んで、結論は出ないまま10年経ったりするのだろう。

アートは自己表現
デザインはクライアントありきの設計作業

的なニュアンスで捉えているけど、線引きは曖昧だ。TPOでどっちにも転ぶだろう。
デザインの中にアートを忍ばせることも、またその逆もある。

30近くなって、ある程度すれて大人になった私の中には
「いーんじゃん、てきとうで」
というアンサーが、ハートの奥の方にあったりしますよ。

そもそも、理屈っぽいことが嫌いよ。
ニュアンスで。場当たりで。今までも、たぶんこれからも。
だけど、絶対にいい方にしか転ばない自信だけある。

私のやっていることは、大きく括るとデザイン業にあたるはずです。
商業ベースに乗せようかな、いい加減、と思って、いろんなこと動いてる訳ですが、
金儲け100%みたいのも、性に合わないのね。
偶然の産物ライクなものが好きよ。

Tシャツをなぜ作るか、を、この10年間何度か考えたことがあるのだけど
最終結論として、ガンガン売れなくてもいい、になったのね。極論。

北野武がインタビューで
「座頭市のときに興業的に成功して、返すもん返したから、今度は自由にやらしてくれよ、って言ったんだよ」と。
そう言ってできた「TAKESHIS'」は評論家からは評判悪いけど、私はたぶん今までの北野作品で一番興味がある。きっと初めてスクリーンで拝見することになるでしょう。

そんな位置づけでいいのです。

「置いときます。気に入ってしまったなら買ってください。」的な。
他に金を回収できる事業があれば、遊びの部分でそんな活動もできる訳です。
ある程度バランスを保つ努力をしないと、体を壊しそう。

シュールでシニカル、という初期のテーマを思い出しながら。
「The End of the World」をテーマに、飽きるまでいろいろ作ってみる所存。
決められた大きさのキャンバスの中。ギリギリの場所に何をみるのか。自分でも楽しみ。

23:33 [カテゴリ: 日々] [ BBS ]