2006年12月12日 (火曜日)

日々 サービス

サービス業を自負している自分としては
相手のクエスチョンには120%でお答えするのがモットーなのであります。
時にサービス過剰。

その昔、フリーでお仕事をしているときです。
とある男性に「クラマニのミカちゃんは愛せても素のお前を愛せない」という
不可解なことを言われお別れをしたことがありました。

しかし、今ならそれもちょっとわかるのです。
たぶん、その方曰くの「素の部分」を、
私の中に見つけられなかったのではないでしょうか。

「素」=きっと、なんて言えばいいのでしょう、
平均的な感覚を持った男性が女性に求めるそれ、家庭的な部分全般。

素の部分など、本当はないのかもしれません。
ないものを見ようとしたって、それは存在しない。
ないものは愛せないから、彼は正しい。

公私の境目は非常に薄くてかまわないと思ってずっと走って来てしまった。

・何かを作った
・偶然表に出た
・幸運にも広まった
・作り手にスポットは当てられた
・間に介在する大人はそれを助長させた
・「もっと、もっと面白いネタないですか?見る側にインパクト強いやつ」
・ある、あるけど、これ以上は自分を削らないともうない
・「今だから、今「来てる」んだから、もっと出しちゃいなよ」
・これ、ギリギリです、これでどうですか?ヤバかったら検閲して
・「あー、いいねえ、でもまだ持ってるでしょ?もっと出来る、はずでしょ?」
・つらい、もうつらい
・「そういう、裏の部分だよ、みんなが見たいのは。これがどうやって出来て行くかだよ」

きっと最終的に、見る側が望んでいるのは
死に行く様を自分で実況中継とか
行き過ぎた、
きっとそんな類いの話
それを「有名税」という体のいい言葉でオブラートに包んで
ひたすら食べるだけ。

でもショウビズというのは得てしてそういう世界で
自分じゃ出来ない人たちに代わって実験台になる仕事。
見せてあげることで彼らの気は済んで、その間にはお金が発生する。

いやだったら降りればいいけど、降りたら負けになるのだ。
家に押し掛けられても、夜中に電話されても
危ないものを送りつけられても
それはそれで、出る杭はなんとかで、仕方のないこと。
それに耐えられないような弱い子なら、やめちまえばいい。
「あんた向いてない」って。それだけの話。

冷たい、だろうか。
私はそういう場所しか知らない。

という話をしたら、とある人は
少し休むことも必要だよ、と言った。
初めて言われた、そんなこと。

私は当時その人を好きだと思っていて、その通りにしてみた。
わりとそういうところ、非常に影響を受けやすいw

休んだら休んだで
今まで行けなかったところに行けたり
見れなかったものが見えたりして楽しかったんだけど
第一線から忘れられそうな不安から
「気持ちのお休み」にはどうしてもならなかった。

そして、前の倍のスピードで加速する。

本題に戻ろう。

某所で受けた質問、
「ネガティヴなことをポジティヴに変換するにはどうしたらいいですか?」
という問いの、もうちょっと踏み込んだ答えをしてみますね。

それはもう大得意としている「小さい女の子」(おい、年上だぞ)の私ですが、
上で書いたようなバックボーンがあって

人は簡単に他者を陥れようとするし
自分以外はみんな敵で、家から一歩出たら、いや、家にいても常に戦闘態勢で
いなければならない環境にずっといたら
それは誰を信じようとしてもうさんくさくなって
自分すらちょっとわからないし
人はあっけなく死んだり死ななかったり死のうとしたりするし
永遠、が、今、の積み重ねで出来ているとしたら
今楽しまないと永遠に楽しくないことになっちゃう。

そう思ったら、面倒くせぇなあ、とか、あいつ嫌いだなあ、とか
会社の体制がクソだな、とか、あいつ死ねばいいのに、とか
そういうマイナスなこと思う自分のエネルギーを面白いと思ったり
そのエネルギー、逆転の発想で使ってみようかなとか
嫌いな人の中に5つ、無理矢理好きなところを探して
「何だ、こいつ結構かわいいやつだなー」って上から相手を見てみたり

そう、嫌いな人や苦手な人って、
自分が「大人」になって上から見てあげれば許せたりするのよ。
「この人、こんな風にしか相手に気持ち伝えられないなんて、
 なんて損しているのかしら、かわいそうね」って。
おばあちゃんの知恵。

そこで、マイナスな自分をだめだ、って思い始めちゃうとスパイラルから抜けられないから
同じ手法で「だめな自分をかわいい」と思ってしまえば、自分すら許せてしまう。

今日一緒にいるその隣にいる相手が、
明日も同じように生きていて、笑ってくれるかなんて、保証はどこにもないじゃない?
例えば別れ際に喧嘩をして、明日謝ればいっか、って思ってたのに
もう二度と会えなくなることも、ある訳ですよ。
ひどく後悔するから。なんであん時、って。そればっかりを何年も引きずったり、する。

質問に答えるとしたら、私はこんな風に考えて日々生きてますよ、と。
こんなん出ましたけど。

 
 
最近、昔同じ職場だった某氏から「妹」と呼ばれ、すっかり兄妹状態になっている昨今。
10個上の「兄」は私を前にすると何でもしゃべってしまうのだと言う。
それこそ、いらんことまで。
そして、時々会いたくなるのだそうだ。
おそらく、シンクロニシティが面白いのだろう。
私には実際には兄弟はいないのだけど、いたとしたら、こんな感じかしらね。

そんな兄と私が似ているところは
・隠し事がキライ
・Blogやmixiを私信に使う癖
・いらんことまでさらす
・受け手を考えてない
・惚れっぽい
・瞬発力型
・ギリギリで生きる
・周りがそれ見て危ないってヒヤヒヤしてる
・倫理って何?ってわりと思ってる
・頑固
・手を抜けない
・意外と暗いもの背負ってる

そんなところですかねえ。

02:48 [カテゴリ: 日々] [ BBS ]
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