2007年02月20日 (火曜日)

日々 ファミレス日記

仕事が終わった夜23時。
何となくいつもの癖でコーヒーが飲みたくなって
いつもだとカフェロリータに立ち寄ったりするのだが
そこまで来たら家帰れよ、みたいな感じもあるので
今日はすごい久々に会社の近所のファミレスに立ち寄ったのだ。

カウンター席に案内され、ちっこい体をよいしょと高い椅子に乗せる作業。

左隣には年の頃私と同じくらいの女性二人連れ。
何の気なしに耳を傾けると、それはなんだか面白い方に展開して行くのだった。

仕事帰りにファミレスに誘ったのは聞き役のA、
一生懸命「私ってこういう人」を語っているのはBである。

という前置きで、以下の会話、お楽しみください。
()内はオイラの突っ込みの声。


B「今日社長に『私、一生こうやってあ”〜〜〜〜って言いながら仕事すると思うんですよ』って言っちゃった」
A「え、どういう意味で?」
B「期待されるとがんばっちゃうわけよ。無理してでもがんばっちゃうわけ。だから、あまり仕事増やさないで、って(笑)」
A「ストレスになっちゃうもんねー」
B「でもあたしバカだからさー、あんまりそれをストレスって思わないんだよねー。」

(それ人として何かが致命傷じゃ…)

A「でも○○ちゃん、がんばってるよ、すごい見てて思うよ」
B「そうかなあ」
A「でもあたしたち28じゃん?」

(オマエラ年下かよ!)

A「そろそろ人生設計っていうか、考えるよね」
B「こんなペースで働いてたらさ、仕事好きだからいいんだけどさ、男出来ないよー」

(キタ、思惑通りに恋愛論)

A「私なんか遠距離だから、そんなに恋愛に気を取られないから一生懸命働けるけど、普通じゃ無理だよねえ」
B「3年間、私もがんばったけどね、どうしても女が忙しいと男って離れて行くのよ」
A「そうだよねー」
B「どっかにいないかなー、いい男(笑)」

(何だ、この解りやすい会話w)

A「○○ちゃんだったらすぐ見つかるよー、絶対モテるよー」

(おまえ、そこのおまえ、しらじらしいw)

B「でもさー、さすがに28だと結婚とか考えるじゃない?」

(まあ、そんな時期だよな)

B「昨日ね、3ヶ月ぶりにmixi更新したわけ。あー、あたし忙しかったんだなーって思ってびっくりしちゃった」

(あたし忙しくても毎日書いてるけどなあ)

B「でさ、その忙しさに追われる中でね、女の幸せって何だろう?って」
A「そうそう、人によって価値観は違うと思うけどね」
B「例えば結婚して子供が出来るとするじゃない?そうすると、仕事って続けられないじゃない」
A「あたしは子供産んでも働きたいけどね」
B「でも、会社って、女を使い捨てだと思ってるところない?」
A「あるある!」
B「例えば新人の女の子が入ってくるとするじゃん。でも『こいつ育てても、どうせ腰掛けだしなー』ってどっかで思ってんのよ、あいつら!」

(何だ、なんかこんなトレンディドラマ見たことある!w)

A「女の幸せって、何なんだろう、って思っちゃうよね」
B「あたしはもう、ガスガス働くよ!」

(ガスガスってどんな形容詞??)

B「ガスガス働いて、うわー、仕事した!ってところまでやってやりたいのよ」

(何だお前、働きマン見過ぎじゃね?)

B「でもさ、どこまでやれんのかな?って思ったりもするわけ」
A「うんうん。でさ、この年になると、そろそろ現場離れてマネジメントに目覚めたりもしない?」
B「年齢的にそういうの求められるよねえ」
A「そうそう」
B「でもね、あたし、これまで感覚で生きて来た人間だからさ」

(でたー、「あたしみんなと違うの」発言!!)

B「ずっとクリエイティヴの世界で生きて来ちゃったから、計算苦手だしね、だから、今会社で働いてるの信じられないんだよね、向いてないっていうか」
A「そうかー」

(うーん、クリエーターバカにありがち発言。)

B「で、会社組織に入って思うのは、『あいつらみたいになりたくないなーって』」
A「解る、すごい解る」
B「あたし、これまでxxxxのプロジェクトとか、全部自分で立ち上げて来たのよ。会社にいるけど、あたしがちゃんと責任もってやった、って意識、ものすごく強いのよね。」
A「そういうの、きっと今は評価されなくても、数年ごとかに結果出るんじゃないのかなあ?」

(評価されてないんかい)

B「私ね、コンテンツいろいろ作ってて思うのは、みんなを幸せにしたいの。私が作ったもので、みんなが幸せになったら、それが私の幸せなの」

(はー、博愛主義っすか。ってか、あれ?同業??)

A「いいと思うよ!人を陥れたりするような人より全然いいよ!」

(その比較なんか間違ってる!wwwww)

A「私もすごいそう思う。私はね、ナンバー2がいいって思ってるの。向いてると思うの。裏方が好きなのよ」

(自己犠牲の精神、ねえ。)

B「この間クライアントにね、『君は起業しなよ、向いてるよ』って言われて(笑)。そのときに私を支えてくれるのはきっと△△ちゃんだね!」

(でた!友情の確認作業!!)

B「でもね、私は『浮遊物』だからさ」

(???)

B「私はソロ活動でいいの。ソロ活動がいいのよ」

(え、何それ、バンド結成前に解散みたいな感じ?)

A「あ、でもさ、社長になろうと思えばなれるよ。うちの会社、子会社あるじゃない。うまく行けば○○ちゃん社長行けるんじゃない?」

(話飛んだー!!)

B「でもさー、器じゃないよ、望まないし、あたし頭悪いし」
A「望まなくても、周りが自然にそうさせるわよ!」

(え、なに、クーデター??w)

A「だって、うちのチームのメンバー、もっとがんばってよ、って思わない?」
B「そうなのよね、ちょっとイライラするのよ。私だったらこうするのに!って」
A「ほら、絶対社長向いてるって」
B「そう…かなあ?(笑)」

(あ、何?ちょっと乗り気?マジかよw)

A「あ、ごめん、こんな時間!」
B「じゃあ、帰るべか!」


結局私は突っ込みどころ満載な二人の会話を最後まで見守ってしまったわけで。

うわー、女二人の仕事マジ語り、痛すぎる!!
って思って気づいたのですが
・男前な女、モテづらい
・痛いと思ったのはそこに自分をちょっと投影したからでは?

後者は、認めざるを得ないわけで。
あー、気をつけよっと。

 
 
それにしてもファミレスというのは日々いろんなドラマが生まれては消えている空間な訳で。
クドカンも好んで台本をデニーズで書いていると言う。
それは解らんではないわな。
リアルにモデルが転がっているわけですから。

少し昔のお話。
渋谷の歓楽街を抜けたあたり、坂の途中にあるファミレスに朝、
おなかがすいた、とだだをこねた私は、朝食を取りに立ち寄りました。
向かいにはとある男性が座っていて、ビールを飲んでいました。
休日の朝です。

「この時間のファミレス、人間観察に最適だろ?」と
二人で周りの席を見渡してあれこれ推測を始めました。
「あの二人、客とホテトルかなあ」
「あっちはきっと訳ありカップルだよ」
設定だけ最初に決めて、時折聴こえる会話内容からあとは勝手に膨らませるのです。
でもたぶん一番端から見て興味深いのは我々だったと思うのです。
連れは朝から飲んでるし。私はきっと子供にしか見えなかったし。

「ファミレス、面白いだろ?クリエイティヴに向いてる(笑)」

私は向かいの彼がもっと面白いものを作って世に出せばいいのに、と
ずっと思っていたのです。
諸事情は知った上だ。でも、もったいないじゃない?と。
何度か本人にはそのコト言ったかしら。

大人には、いろんなハードルがあるんだろうけど、
私子供だからそんなこと解んない。いいもの持ってるなら出しちゃえばいいじゃない。
表舞台が向いていたと自覚もあるのなら、またそうしたらいいじゃないと、
勝手にそんなこと思ってたのだ。
子供って言っても、もう20代も後半だったけど。
それをそのまま伝えたならば
「簡単に言うなよ、いろいろあるんだよ」って怒られちゃったかな。

「一日いたら、小説とか、書けそうだよね」


何かやるのに遅すぎることはたぶんないので
私だって今から、何かでものすごく注目される波がもう一回来るかもしれないしね
やりたいことはみんなやったらいいじゃない。
悩む前に。

とりあえずは、死ぬときにみんなから
「あいつ適当だったなー、女高田純次だよ」
みたいな言われかたされたら本望だ。

面白いことばっかり言って死にてぇな。

一生懸命に不真面目でいたいのだが
それってたぶん、なんかの照れ隠しで
おそらく生きる上であまり必要じゃない部分なんだろな。
意外と純粋な部分、ってのを、あまりほじくられたくないのかもしれません。
なんでだろなあ。

02:39 [カテゴリ: 日々] [ BBS ]
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